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こちらのページでは、電源の性能を見極める 電源の出力表の見方・読み方について解説しております(^^)
電源の出力表は、電源の箱と電源本体の側面に記載されています。下の写真のようなものです。
これは私の使用している電源、玄人志向 KRPW-P630W/85+の出力表です。630Wで最新のCore i7やビデオカード2枚挿し(SLI&Crossfire)にも対応します。電源としては標準より少しハイエンドといったレベルの電源です。
出力表の部分を拡大表示しました。
左からDC出力が+3.3V・+5V・+12V・-12V・+5Vsbとあります。そしてそれぞれの最大電流が、24A・24A・50A・0.5A・2.5Aとありますね。
これはそれぞれ「+3.3Vは24Aの電流を、+12Vであれば50Aの電流を供給できますよ。」という意味になります。
電源の出力表では〜Vという表記を、〜V系統(けいとう)という言い方をします。それぞれの系統によって、電流を送るパーツが違います。
電圧 |
供給するパーツ |
+3.3V | 「メモリ」や「PCIスロット」など |
+5V | 「マザーボード」「PCIスロット」など |
+12V | 「CPU」「ビデオカード」「HDD」「光学ドライブ」など |
-12V | ほとんど使用されていない。 |
+5Vsb | スリープ用・省電力モード用 |
以上のように、系統によって電流を供給するパーツが違います。電源の出力表の中で最も重要なのが+12V系統です!それ以外はぶっちゃけ無視してかまいません(^^;)
一番重要な+12V系統についてですが、なぜ重要なのかというと、「CPU」「ビデオカード」「HDD」「光学ドライブ」など、最も電力を必要とするパーツに電流を供給する系統だからです。
この+12V系統ですが、電源によって1系統の場合と、2系統以上に分かれている場合があります。
上が今回説明に使用している電源です。+12V系統は1つです。下が別の電源です。+12V系統が+12V1と+12V2の2つに分けられています。
系統を分けることで電力を分割し、1系統に流れる電流を少なくすることで、電源の安定性、安全性を高めることができます。
しかし高性能なCPUやビデオカードを2枚挿し(SLI&Crossfire)で使用する場合は、もし系統が複数に分かれていると、どれか1つの系統の電流が足りなくなってしまっただけで、すべての系統が不安定になり動作不良を起こしてしまいやすくなります。
そのためハイエンド向けの電源では、+12V系統は1つに絞られていて、その分電流(A)に余裕を持たせている場合が多いです。
+12V系統が重要で、実際にどれくらいの電流(A)が必要なのかというと、 2011年最新のコアが4つのCorei7やPhenom II X4などハイエンドCPUを使用する場合は、+12V系統が最低でも20A以上あれば安心できます。
分からない方は電源を購入する際に、「Corei7対応」や「SLI&Crossfire 対応」などの表記がパッケージに書いてありますので、それを道しるべに購入すればまず大丈夫です。
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